事件発生当日以来、二度目となりますが、津久井やまゆり園を訪問し、理事長。園長、家族会代表、そして職員のみなさんの生の声をお聴きしてきました。警察の検証のため、今もそのままになっている凄惨な事件現場はとても正視できるものではありませんでした。

入所者のみなさんは体育館や、女性専用スペースに集められていましたが、そんな厳しい環境にも関わらず、懸命にお一人お一人に向き合っておられるスタッフには、ほんとうに頭が下がる思いでした。

「今は緊張の中でなんとかがんばっているけれど、時間が経って落ち着いてくるに従って、逆に心が折れてしまうのではないか」と園長は心配されていました。スタッフへの心のケアは始めてはいますが、これからが本番を迎えることになりそうで、万全の態勢をとっていきたいと思います。

中長期的課題としては、園をどのように維持・再生していくかということです。そのためには施設そのものの改修、あるいは建て替えは避けられないというのが、みなさんのご意向でした。どちらがいいのか、さまざまなご意見もあるようなので、しっかり議論を重ねながら、みなさんが納得するカタチで決断していきたいと思いました。