2021年8月2日|
「当事者目線の障がい福祉」の実現に向けて
障害当事者のみなさんで作るピープルファーストときょうされんとの対話。コロナ禍で2回にわたって延期を余儀なくされていましたが、これ以上、お待たせするわけにもいかないので、オンラインで行ないました。
「自分の暮らしは自分で決める~津久井やまゆり園事件はもう起こらないの?」をテーマに、みなさんが積み重ねてきた議論を踏まえて、突っ込んだ議論が行なわれました。「部屋の外からカギを閉められるのがどんなに嫌なことか」「言葉の暴力でどれだけ傷ついているのかわかって欲しい」「無理矢理に押さえつけなくても、なぜパニックを起こしているのか、優しく聞いて欲しかった」などなど、虐待を受けた時にどんな思いがしたかを率直に語ってくれました。
その上で、「虐待を放置してきた県の責任をどう考えているのか」「虐待をなくすためにどうしようとしているのか」など、厳しい質問も飛んできました。また、「『ともに生きるかながわ憲章』の文章が難しくて分かりにくい、私たちにも分かりやすい言葉で伝えて欲しい」など、要望もいただきました。
生配信されていましたから、全国の当事者、関係者から意見、感想もたくさん送られてきました。2時間10分は私にとっても、充実した実り多い時間となりました。「当事者目線の障がい福祉」の実現に向けて、今後もこうした対話を継続していくことの重要性を痛感しました。