2012年10月2日|
中国建国63周年と日中国交正常化40周年を祝う会
昨日、横浜中華街のホテルで、中国建国63周年と日中国交正常化40周年を祝う会が開かれました。
日中関係がぎくしゃくする中、横浜ではパレードこそ中止になったものの、
こうした祝賀会が予定通り、開かれることがとてもうれしく、誇らしい気持ちで参加しました。
ところが、挨拶に立った程大使は自らあえて尖閣諸島の一件に言及し、
「日本政府の尖閣諸島買い上げは中国の領土主権を侵害するもの」と厳しく日本政府の対応を批判したのです。
程大使は日本語もとても流暢で、紳士的な優しい感じの方で、直前まで応接間でにこやかに対話していただけに、
私は大きなショックを受けました。でも、次に挨拶する私が友好だけをアピールしたら、
領土に関する中国の見解を受け入れたことになってしまいますので、私も黙っているわけにはいきません。
「尖閣諸島はどう考えても日本の領土と言わざるをえない」と反論した上で、
「困難な問題があっても乗り越えていくために神奈川県は最前線に立つ」と収めました。
会場は一瞬、緊張感が漂いましたが、やむをえません。
最後は握手して会場を後にしましたので、基本的には友好ムードは保たれたと思いますが、
ああいう場でも尖閣問題を持ち出すというのは、理解に苦しむ事態でした。