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フィリピンとインドネシアのナース・介護福祉士候補生との交流会

19日(月)、EPAで来日しているフィリピンとインドネシアのナース・介護福祉士候補生で
神奈川県に在住しているみなさんとの交流会を実施しました。
国家試験を終え、発表を待つ間で、不安でいっぱいの状況でしたが、とても楽しい時間をご一緒することができました。

そもそも、彼らは母国では国家資格を有する立派な専門職です。ところが、経済連携協定で日本に来たものの、
日本語で国家試験を合格しなければいけないという高いハードルがあります。2008年に受け入れを始めて以来、
これまで看護師候補生572人のうち、看護師国家試験に合格したのがわずか19人しかいません。

しかも、3年で合格できなければ、帰国しなければならないのです。
優秀者には1年の延長を認められるようにはなりましたが、ハードルが高すぎることは今も同じです。

私は今年の冒頭に「神奈川新国際戦略」を発表し、「神奈川国際ファンクラブ」の結成を打ち出しました。
特に神奈川に来た留学生や駐在員に神奈川ファンになってもらいたい、
それが神奈川県ができる最大の外交だと主張しました。

今回の企画はその一環です。この問題はジャーナリスト時代から、ずっと取り組んできたテーマでもありました。
ですから、国際ファンクラブを盛り込んだ24年度予算成立前ではありますが、
EPAナースたちの結果が出る前に、急遽、実施した企画でした。

もしかしたら、彼らは日本の規制があまりにも厳しすぎることに嫌気がさし、日本のこと、
神奈川のことを嫌いになって帰国するのではないかと心配したからです。

日中は県職員が鎌倉をご案内して、夜は湘南国際村で、激励会を開きました。
わざわざフィリピン大使、インドネシア領事部長がお越し下さいました。
一人一人に県知事名で感謝状を送り、ひと言ずつ日本語で挨拶をしてもらいましたが、
さすが、優秀なみなさんだけあって、ウィットに富んだ素晴らしいスピーチでした。

会場は終始、笑顔に包まれ、とても温かな、楽しい会となりました。みんなが満面の笑顔で、
感謝の気持ちを伝えて下さったことに、私たちの方が感動してしまいました。

来年度からは彼らへの日本語教育を県が特別に支援するプログラムを用意しました。
なんとかして、少なくとも神奈川に来たEPAナースたちには、
神奈川ファンクラブのメンバーになってもらいたいと思います。
こういう会はこれからもぜひ、継続していきたいと思った次第です。

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