御用収めの26日、県庁のすべての部局116か所を回り、116通りの挨拶を行ないまし
た。例年より短めの挨拶でしたが、それはその合間を縫って、逗子に弔問に出かけた
からでした。

昨年2月、追浜高校の3年生がバドミントンの部活中に突然倒れたにも関わらず、教師
がＡＥＤを使用するなどの適切な対応ができなかったために死亡するという残念な事
故がありました。裁判になっていましたが、この日、和解が成立したことを受けての
弔問でした。

ご霊前に、「このようなことを二度と起こさないために、今日までに県立高校172校
の教職員1万2800人全員にＡＥＤの講習を完了するなどの対応策を取りました」とご
報告をさせていただきました。

ＡＥＤを日本のメディアで初めて取り上げたのが私ですから、この件には特に強い関
心がありました。そして、現場には万全の対応策を取るように指示してきただけに、
直接、ご遺族にお目にかかってご報告をしたかったのです。

ご遺族から感謝のお言葉をいただけたのがせめてもの救いとなりました。県内すべて
の交番にＡＥＤ設置の予算措置も終えましたが、ＡＥＤ先進県、救命先進県になれる
よう、来年も努力を続けたいと思います。