10年前の3月11日。大震災の瞬間、私は厚生労働省の予防接種部会に参加するため、地下一階からエレベーターに乗ろうとしていました。大きな揺れが収まった時にまず思ったのは、「大きな揺れだったけど、恐れていた大地震ではなかったな」というものでした。外に出て、携帯でテレビを見た瞬間、東北に襲い掛かろうとする津波の映像を見て、身が凍り付いたことをよく覚えています。それは同時に私が神奈川県知事への出馬要請を受け入れる決断をした瞬間でもありました。